転職で経験した整体業界の闇について

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こんにちは!今回はわたし自身も経験のある苦い中途半端なフランチャイズ展開の整骨院に勤務した際の経験談と今後の転職を検討している人への情報提供になればいいなという思いを伝えていきます。

 

私が考える整体師のあり方について

整体師として、患者さんの健康をサポートすることは非常に重要です。しかし、単に痛みを取り除くのではなく、患者さんが自分自身の健康を管理できるように導くことが本当の意味での治療だと考えています。セルフケアの方法を教え、最終的には整体院を卒業することを目標にすることが大切です。こうしたアプローチは、患者さんが再び問題を抱えることを防ぎ、長期的な健康を維持する助けとなります。

しかし、現実にはこの理想的なアプローチに反する状況が多々あります。特に、院長や母体会社から「治療に通うようにしつこく伝えろ」と指示されることに対して強い葛藤を感じることがあります。患者さんがすでに改善し、困っていないにもかかわらず、通院を強制するのは倫理的に疑問があります。

整体業界の実態

決まった治療のみを提供する問題点

整体院の多くは、決まった治療法のみを提供し、患者さん一人一人の状態やニーズに応じたオーダーメイドの治療を行わない傾向があります。特にフランチャイズ化している整体院では、すべての治療が統一された方法で行われることが多く、個別の対応が疎かにされがちです。これでは、患者さんの本当のニーズを満たすことができません。

また、明らかに病院や専門家機関で診てもらうべき状態の患者さんであっても、無理に整体院に通わせようとするケースがあります。これは患者さんの健康を第一に考えるべき整体師として非常に問題です。専門的な治療が必要な場合は、速やかに適切な機関に紹介するべきです。

現在の整体師の労働現状

1. 労働時間と残業

整体師の労働環境において、長時間労働と残業は大きな問題となっています。多くの整体院では、営業時間が長く設定されていることが多く、特に夜遅くまで営業している場合があります。これにより、整体師は朝から夜まで長時間働くことになり、残業が常態化しています。

1.1 長時間労働の実態

整体師の労働時間は、通常の営業時間に加えて、予約が詰まっている場合にはさらに延びることが多いです。多くの整体院では、患者さんの都合に合わせて柔軟に対応するため、労働時間が不規則になることも少なくありません。また、昼休みが短く、ほとんど取れない場合もあります。

1.2 残業の原因

残業の主な原因は、以下のようなものがあります:

  • 患者対応:患者さんの予約が多いと、予定の診療時間を超えて治療を行う必要があります。
  • 事務作業:治療後にカルテの記入や事務処理を行う必要があるため、これらの業務が勤務時間外に行われることが多いです。
  • 会議やミーティング:業務終了後にスタッフミーティングや勉強会が行われることもあります。

2. 労働環境の課題

2.1 低賃金

多くの整体師は、労働時間に見合った適切な報酬を受け取っていないという問題があります。特に、新人や経験の浅い整体師は、基本給が低く設定されていることが多く、生活費を賄うのが難しい場合もあります。インセンティブ制度が導入されている場合もありますが、それでも十分な収入を得ることが難しい場合があります。

2.2 身体的・精神的な負担

整体師の仕事は、身体的にも精神的にも負担が大きいです。長時間同じ姿勢で施術を行うことが多く、身体に負担がかかります。また、患者さん一人ひとりに対する責任感からくる精神的なプレッシャーも大きいです。これらの負担が蓄積すると、整体師自身が健康を損なうリスクが高まります。

3. フランチャイズの問題点

整体院のフランチャイズ化は、経営効率を高める一方で、いくつかの問題点も引き起こしています。

3.1 統一された治療法

フランチャイズ整体院では、統一された治療法を提供することが多く、個々の患者さんのニーズに応じたオーダーメイドの治療が難しい場合があります。これにより、患者さんに対して最適な治療を提供することができず、治療効果が限定されることがあります。

3.2 自由な治療の制限

フランチャイズ整体院では、治療方針や方法が厳格に決められているため、整体師が自由に治療を行うことが難しくなります。これにより、整体師自身のスキルや経験を十分に活かすことができず、モチベーションの低下を招くことがあります。

4. 独立の選択肢

これらの問題を抱える中、多くの整体師が独立を目指すようになっています。独立することで、以下のようなメリットがあります:

4.1 自由な治療方針

独立することで、自分の信念に基づいた治療方針を自由に決めることができます。これにより、患者さん一人ひとりに最適な治療を提供することができ、治療効果を高めることができます。

4.2 ワークライフバランスの改善

独立することで、自分のペースで仕事を進めることができるため、ワークライフバランスを改善することができます。自分のライフスタイルに合わせた働き方を実現することができ、家族との時間を大切にすることができます。

フランチャイズ化の矛盾

フランチャイズ化は、整体院の経営にとっては素晴らしいビジネスモデルかもしれませんが、すべての患者さんに同じ治療を提供することには矛盾があります。オーダーメイドを謳いつつも、実際には固定された治療方法しか提供できないのでは、患者さん一人一人の状態に合わせた真のオーダーメイド治療とは言えません。

労働環境の問題

長時間労働と拘束時間

整体師としての仕事は、時間外労働や長時間の拘束が常態化していることが多いです。これは、整体師自身の健康にも悪影響を及ぼします。長時間労働によって、身体的にも精神的にも疲弊し、結果的に患者さんに質の高い治療を提供することが難しくなります。

グループ企業の問題点

整体院がグループ企業に属する場合、個々の整体師の裁量が制限されることがあります。決められた治療方法や方針に従わざるを得ず、自由に治療を行うことができません。このような環境では、整体師自身が成長する機会も限られてしまいます。したがって、独立して自分の信念に基づいた治療を提供することが望ましいと考えます。

体験談

私自身も過去に、フランチャイズの整体院で働いていた経験があります。そこでは、患者さんの状態が改善しているにもかかわらず、通院を続けるように強制する指示がありました。このような環境で働くことに強いストレスを感じ、最終的に転職を決意しました。

転職を決断したことで、自分自身の健康と家族との時間を大切にすることができました。今では、独立して自分の治療院を開業し、自分のペースで仕事をしています。バイトとして病院で臨床を行うこともあり、時間や環境を自分で選ぶことができることの素晴らしさを実感しています。

まとめ

整体師としての理想的なあり方は、患者さんの健康を第一に考え、セルフケアの方法を教え、最終的には整体院を卒業することを目指すことです。しかし、現実には院長や母体会社からの指示に従わざるを得ない場面が多く、葛藤を感じることもあります。また、決まった治療のみを提供し、専門的な治療が必要な患者さんを適切な機関に紹介しないことは、非常に問題です。

フランチャイズ化に伴う矛盾や、長時間労働、拘束時間の長さなど、整体師の労働環境にも改善の余地があります。グループ企業に属することのデメリットも考慮し、独立して自分の信念に基づいた治療を提供することが望ましいです。

私自身の体験からも、転職は一つの選択肢であり、自分や家族のために自分を大切にすることが重要だと実感しています。現在は独立して清々しい気持ちで仕事に取り組んでおり、時間や環境を自分で選ぶことの素晴らしさを感じています。整体師として、自分自身と患者さんの健康を大切にしながら、理想的な治療を提供していくことが大切です。

 

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